2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
医者からの説明が終わり、母を葬儀屋の車に乗せ警察署を出ようとしている時だった。 昨日の警察の方が走ってきた。 「昨日は、お母様が亡くなられて大変な時に我々が土足で入り込むようなことをしてしまって申し訳なかったです。」 そんな事をわざわざ言いに…
死因は、腹部大動脈瘤の破裂だった。 「もしかしたら、お母様はここ最近便の出が悪いとか、肩が痛いとか言ってなかったかな?」 確かに、亡くなる1週間前にショートステイから帰ってきたあと、肩が痛いと言っていたので、湿布を貼ってあげた。 お通じも出づ…
鑑識官らが帰ったあと、色々な思いがぐるぐる廻り案の定一睡も出来なかった。 とりあえず、解剖せずに早く戻ってきて欲しい、それだけだった。 6時に電話がきた。 「お母様の死因が特定できました。委託している医師からの説明等がありますので、8時に警察署…
自宅に戻るとすぐ、病院で会った警察の方と鑑識官が2名、やって来た。 母の部屋とトイレを調べたり写真を撮ったりしていた。 一人の鑑識官が、 「この部屋は寒いな。おいおい20℃ないぞ。ここに老人を。」 と独り言なのか、こちらに当てつけなのか言っている…
ただただ、祈ることしかできなかった。 しばらくして、医者がやって来た。 はっきりした会話はあまり覚えていない。 母は死んだ。 その事を告げられた時、悲しいとかではなく驚きというか、よくわからない感情だった。 正直、人ってこんなに簡単にというか、…
14時半頃から寝始めて、16時40分頃に目が覚めた。 電気を消していたので、12月ということもあり家の中は暗かった。 夫がトイレに向かおうとした時に、母が自分の部屋から出てきて、トイレに入った。 「お母さんに先入られちゃったよ。」 その後、母はきちん…
家に着くと母は、 「家が1番よか。」と言った。 介護ベッドに腰掛け、ゆっくりと部屋着に着替えはじめた。 朝から、様子がおかしいと感じていた私は、 「大丈夫?」と声をかけた。 「大丈夫よ。それよりも、ここに6人しょうがないから布団敷いて寝よかね。」 …
病院につくと、いつもの問診。 そこでも母は、明日入学式があると言っていた。 帰りの車の中で、 「疲れた。早く家に帰ってゆっくりしたい。」 と言う母に、 「せっかくだから、いつもの喫茶店でお昼食べようと思ってたんだけど、疲れてるなら家で食べようか…
このブログをはじめようと思ったのは、母の死を受け止めて、乗り越えるきっかけが欲しいと思ったからだ。 母が亡くなった詳細を書く事が、あの日を鮮明に思い出して向き合う事が辛くてなかなか書けずにいたが、少しずつ書いていこうと思う。 昨年12月に他界…
昨年のあの日以来、ドラマや映画の救急車での搬送シーンを見ると、息苦しくなってしまう。 実際に救急車が通ると、あの日の事を鮮明に思い出して、歩いていても涙が出てきてしまう。 「どなたかわからないけど、あなたは絶対助かって下さいね。」 心の底から…
我が家のリビングには、3年前に他界した義父と昨年の12月に他界した母の遺影がある。 朝ご飯と夜ご飯、お茶の時も、私達夫婦と同じ物を義父と母にも出す。 なんとなく、毎日表情が違う気がする。 今になって、顔色伺うなんてね。 ごめんね。 にほんブログ村 …
ちょうど、1年くらい前から確認行為が止まらなくなった。 強迫性障害というやつらしい。 高校生の時にはじめて発症したのだが、その時はトイレの後に電気を消したかが寝る前に気になった程度で、気がついたら数カ月で治っていた。 それからは症状が何もなく…
先日、義父の命日で次男家族と集まった。 ちゃっかり、姑も来た。 義父と姑は離婚していたのだが、 「私には命日は関係ないけど、夏だから海を見に来た。」と。 それに、溺愛している孫がいるからね。 孫達が来る日は、なんとなく私は居心地が悪い。 義父の…
今年もまた1つ歳を重ねた。 普段通り、仕事をしている。 何か特別なことはしない。 今年は、母がいなくなって最初の誕生日。 今まで全く考えなかったが、母が命懸けで産んでくれたんだな。 生きているうちに、ありがとうって言えば良かったな。 母ちゃん、産…
昨日、用事があり、夫と一緒に実家を訪ねた。 夫の実家は、敷地内に姑の姉夫婦の家もある。 姑も一緒に、菓子折りを持ってその家を訪ねた。 出てきた叔母は、私を見るなり、 「まだ、潰れずに店やってんだって?もう40前だっけ?今話題の生産性がないってや…
数年前に、お母様を突然亡くしたお客様がいた。 それまでは、来店の度にお姑さんと上手くいっていないとよくおっしゃっていた。 お母様が亡くなられた後に、 「もう、この世でお母さんと呼べる人が姑しかいなくなったから、今後は関係修復の為に努力したい」…
手紙を手にとった。 あきぽんと〇〇のラブラブヒストリー!!! 〇〇年〇月 〇〇で出会う。 〇〇年〇月 〇〇で乳揉まれる。 〇〇年〇月 あきぽんの〇〇才誕生日。 勿論、進行形だ。 どうやら、私が浮気相手ということらしい。 いや、でも待てよ。 〇〇年〇月…
本日お越し下さったお客様が、ミッフィーのタオルハンカチを使ってらした。 そのミッフィーを見て、昔のしょうもない恋愛を思い出してしまった。 18才の頃、かなり年上の社会人と付き合っていた。 彼の家に泊まった日の翌日、彼は営業の仕事をしていて、一度…
今朝もまた、夫と同じ時間に家を出た。 本来なら、9時に家を出ればいいのだが。 母が亡くなってから、一人で家に居られないのだ。 いくら体調が悪くても、仕事が入っていなくてもあの日から1日も一人で家に居られず、毎朝夫と一緒に家をでる。 あの日の事を…
今日、姑から郵便が届いた。 毎年恒例の夫へのバースデーカードだ。 車で20分くらいの距離に住んでいるのだが、ご丁寧に毎年郵送してくれる。 「誕生日おめでとうございます。 いつの日か必ず幸せになれる日が来ると願っています。」 結婚10年になるが、毎年…
結婚してから、「良かれと思って」この言葉が苦手になった。 姑が多用するからだ。 私は、早く自立しなければならない家庭環境で育った。 自分の事は自分で全て決めてきた。 上京したのも、私の事を誰も知らない場所でいちからやり直したかったからだ。(18…
タクシーで帰宅しようとタクシー乗り場へ。 台風の影響か、予想以上に長蛇の列。 待つこと数十分。 やっと、5番目くらいまで辿り着いた。 先頭に並んでいたOLさんが、タクシーに乗り込もうとした時、携帯電話で話しながら全く違う方向から来た初老の女性が、…
亡くなった母が夢に出てきた。 夢の中では、助かったことになっていていつもの部屋着で家にいる。 母は、自分の部屋から洋服等をゴミ袋に入れて玄関先にどんどん積み重ねていく。 鼻歌を歌いながら動き続ける母に、 「何してんの?まさかそれ捨てるの?助か…
昔、職場の同僚が前世療法に行ってきたと話していたことがあった。 彼女の前世は、外国で羊飼いをしながら人に何かを教える仕事をしていたそうだ。 私も興味はあるものの、少し怖いなぁと思っていると、 「くまこさんの前世は、罪人だと思うな。」 はい??…
先日、駅前で知人と待ち合わせをしていた時のこと。 なんとなく、斜め向かいの方向から視線を感じる。 恐る恐るそちらに目をやると、一人の知らない男性がこちらを見ていた。 気持ち悪いなと思ったので、すぐさま目をそらしスマホをいじっているフリをした。…
小学生の頃から、お金が足りなくなると近所の人にお金を借りに行かされていた。 あまりにも借りすぎていて、母ではもう貸してくれないとなると、子供を利用して金策だ。 大体は、1時間近く自分の両親への悪口を聞かされ、1000円か2000円を投げつけられた。 …
我が家は、共働きで食事担当は夫だ。 毎日、朝や昼間から、ひどい時は前日の晩御飯を食べながら、「今日明日の晩御飯は何?」と尋ねてしまう。 自分の幼少期の記憶を辿っても、母に「今日の晩御飯は何?」と尋ねた記憶はほとんどない。 いつの日からか「今日は…
自営業を営んでいる。 といっても、底辺の売上も少ない個人事業主だが。 サービス業で予約制。 10年目だが、母の介護期間に徘徊やデイサービス利用の拒絶や当日朝の急な体調変化等で、こちらからお客様の予約を変更してしまうことが増え、信用を失い、古くか…
18歳で上京してから、実家への仕送り総額数千万円。 長年毒親だと思って、金銭的な事柄以外は距離をとっていた。 数年前に、父が脳梗塞で倒れ要介護5認定で施設入所。 それから、母の様子がおかしくなり20年近く振りに一緒に暮らすことになった。 しかし、昨…
はじめまして。 くまこと申します。 初めて、ブログに挑戦します。 宜しくお願い致します(^^)にほんブログ村にほんブログ村