母と姑

数年前に、お母様を突然亡くしたお客様がいた。
それまでは、来店の度にお姑さんと上手くいっていないとよくおっしゃっていた。

お母様が亡くなられた後に、
「もう、この世でお母さんと呼べる人が姑しかいなくなったから、今後は関係修復の為に努力したい」とおっしゃったのがとても印象に残っている。

私はどうだろう?
母が亡くなった時、火葬までの期間が少し空いた。
葬儀屋から、死因の影響で当日までに顔色が少し変わるかもしれないとの話があったので、綺麗なまま旅立たせてやりたいと思いエンディングメイクをお願いした。
葬儀の2日前、姑がいる時に葬儀屋が翌日行う予定のエンディングメイクについて確認してきた。
葬儀屋が部屋を出た後、
「何でメイクなんかするのよ!!別にこのままでいいじゃない!いかにも死にましたって顔になるわよ!私だったらイヤだわ!私はイヤよ!当日、紅くらいは私がさしてあげるわよ!」
一方的に捲し立て帰っていった。

色々口出ししてくるのはいつものことなのだが、この日は我慢できず、母の前で夫に
「やっぱ、お義母さん無理だわ。ほんと嫌いだわ。私はイヤだとかあんたに関係ないし、紅さすなら娘の私がやるわ!!!これ以上ぐちゃぐちゃ口出ししてくるのやめさせろ!ただでさえ、こっちは突然死で精神的に限界なのに、これ以上おかしくさせないで!!!」
怒鳴りちらしてしまった。
母は亡くなる数日前に、長男の嫁なんだからしっかりしろと言っていたのに。

お客様の言葉と母の言葉を思い出しては、考え直そうと試みるのだが、なかなか難しい。

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