思わずゾッとした
昨夜、晩ごはんの後に寝落ちした夫を起こそうとした時。
一度、声をかけたが起きないので二度目はもう少し大きな声をかけたが起きない。
三度四度目は体を揺すりながら大きな声で起こすが起きない。
ここで、母の最期の時の光景を思い出してしまい、半泣き状態で激しく夫の体を揺すった。
そこでやっと起きた夫だが、私があまりにも酷い顔をしていたのだろう。
状況を察した夫は、
「大丈夫だよ。そんな事にはならないから。」
そう言って笑った。
でも、そんな事は誰にもわからないと思ってしまった。
人はいつかは死ぬ。と頭では理解している。しているつもりだった。
でもいざ現実になってみると、何も理解していなかったと痛感する。
この先、大切な人との別れはまた必ず来るだろう。
その度に、 また打ちのめされてこの世の終わりのような、言葉にならない感情に襲われるのだろう。
でも、それでも生きていかないといけない。
これからは、自分の大切な人をもっと大切にしよう。
母が自分の死を通して教えてくれたことなのだから。