母娘連れ

今朝、家を出るとちょうど60代後半くらいの母親と40代くらいの娘さんが仲良く並んで、私の前を歩いていた。

一緒に暮らしているのだろう。

昨日の夕飯の話や、今週末のお出かけの話等を楽しそうに話していた。

少し、羨ましかった。

それでも、母が居なくなって10ヵ月。

自分の中での捉え方が少しずつではあるが、変わってきているのだと思った。

今年の母の日は、遺影の側に供える為にカーネーションと茶菓子を買いに行った。

その時は、仲良さそうに歩く母娘連れを見て、嫌と言うほど現実を思い知らされ、夕暮れ時だったのもあり涙を流し俯きながら急いで帰宅した。

でも、今朝は少し違った。

羨ましいとは思ったが、同時に微笑ましいとも思った。

母は、この世にはもう居ないが、私の心の中には常にいる。
思い出して、寂しくなったり悲しくなったりする事もあるが、それ以上に心が温かくなる。

そう思える私は、なんだかんだ言っても幸せなんだ。

母ちゃん、今日もありがとう。

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